若い女性がリッチな男性とデートなどをしてお手当をもらうパパ活。
一般的には男女のお付き合いの延長と考えられており、犯罪性とは無縁と考えられています。
とは言え、やはり元々は互いに知らなかった男女の付き合いという後ろ暗さや、金銭のやり取りなどを考えれば、本当に犯罪とは全く関係がないか、気になるところでもあるでしょう。
パパ活において犯罪と取られる可能性のあるケースや、それを避けるための方法について解説します。
パパ活でパパ側が犯罪に問われるケースとは?
・相手が未成年の場合
まず、相手の女性が未成年の場合、大人の男性側が罪に問われる可能性はかなり高くなります。
関係する法律をざっと挙げても「未成年略取誘拐罪」「児童買春禁止法違反」「青少年保護育成条例」「児童ポルノ禁止法違反」「児童福祉法違反」「面会要求等の罪」など。
相手の年齢をきちんと確認しておくことが大切です。
・買春と認められた場合
また成人であっても買春と認められた場合は「売春防止法違反」となります。
ただし、この「買春・売春」と「パパ活」の明確な区分は難しく、はっきりとした定義ができていないのが現状です。
・同意のないわいせつ行為に及んだ場合
合意のない性行為、つまり相手にその気がないのに無理に性行為に及んだ場合は「不同意性交等罪」となります。
その他にもわいせつ行為の場合は「不同意わいせつ罪」などの罪に問われます。
・盗撮などを行った場合
相手の同意なく性行為を密かに撮影したり、下着などを撮影した場合は「性的姿態撮影罪」に問われる可能性があります。
この場合は3年以下の懲役または300万円以下となっています。
パパ活で女性側が犯罪に問われるケースとは?
・売春と認められた場合
女性が金銭を目的として男性と性行為に及んだ場合には、「売春防止法違反」となります。
街中で客引きをしたり、いわゆる「立ちんぼ」などをしていると、これに当たる可能性が高いでしょう。
パパ活の場合はこれとは異なり、男性の項でも触れましたが、売春とパパ活を明確に分けることは難しく、パパ活の中で売春行為と認められた場合にも罰則規定はありません。
・お金をだまし取った場合
たとえばパパ活ではお手当をもらうのが通常ですが、その理由として「家族が病気」「奨学金が払えない」などと言う人もいるでしょう。
これが真実ならば問題ありませんが、もしも嘘をついていた場合、男性からお金をだまし取ったとして詐欺罪に問われる可能性もあります。
また、美人局や脅しなどによって男性からお金を巻き上げると、脅迫罪や恐喝罪になるおそれもあります。
・財布から黙ってお金を取る
たとえば男性がトイレで席を外したり、シャワーを浴びている時に財布からお金を盗み取った場合は窃盗罪となります。
男性に見つかり、警察に訴えられればそのまま逮捕となるでしょう。
パパ活で男性の犯罪が発覚する可能性は?
パパ活において男性側の犯罪行為が発覚するケースとしては、相手が未成年の時と成人の時によって大きく分けることができるでしょう。
まず相手女性が未成年の場合。
ここまで紹介してきたように、犯罪に該当する可能性はかなり高くなるため、相手が成人の時に比べてもかなり発覚するきっかけは多くなると考えられます。
相手の未成年が家出などをしていたとしたら、保護者が行方不明届や、捜索願を出しているかもしれません。
もしもその時に一緒にいないとしても、女性が一人の時に警察に保護されれば、それまで何をしていたかを聞かれます。
その過程でパパ活のことがわかり、警察による捜査の手が及ぶこともあります。
また相手女性が成人の場合は、女性本人が警察に訴え出る可能性も高いでしょう。
特に同意のない性行為や、盗撮などの事実があれば、女性自らが通報して被害届を出すことも考えられます。
そうなれば、罪から逃れられなくなることは想像に難くありません。
パパ活でパパが逮捕される流れとは?
パパ活では、基本的に相手が成人女性である限りは明らかな犯罪行為をしなければすぐに逮捕されるということもまずありません。
また、仮に犯罪と認定されるような行為であっても、必ずしも逮捕されるわけではありません。
逮捕の要件とは、相手が逃亡をしたり、証拠隠滅をはかる可能性がある場合に限られるためです。
逆に言えば本人が逃げようとしたり、証拠を消そうとするような行動をすれば、その場で逮捕につながる可能性があるということも覚えておきましょう。
その上で、もしも逮捕された場合、警察は最大で23日間被疑者を勾留することができます。
流れとしては、逮捕から48時間以内に送致され、そこから24時間以内に勾留されます。
捜査の進捗具合によってはそこから10日間勾留され、さらに延長されればそこから10日間。
そして起訴・裁判・判決という流れになります。
単に罪になるだけでなく、日常生活にも大きな支障が出るので、犯罪となる行為は絶対に避けるべきでしょう。
パパ活では犯罪は絶対に避けよう!
パパ活は売春と混同されることもありますが、客引きや立ちんぼなどとは異なり、あくまで男女のプライベートの延長というのが基本なので、明らかに金銭の授受を目的として性行為を行うのでなければ、即売春・買春とされるケースはあまりありません。
またその形で売春を問われるとしても罰則規定もありません。
この意味で、パパ活において最も犯罪行為となりやすいのが未成年との交際でしょう。
もしもパパ活をするならば、相手の年齢を事前にきちんと確認し、未成年との交際は避けるべきです。
その上で、男性側であれば相手の同意を得ない性行為、わいせつな行為などは犯罪行為とされるので、気をつけましょう。
女性の場合は脅しや詐欺、窃盗などに問われないような行動をとるべきです。
もしも逮捕されてしまった場合、罰金や懲役などが考えられるだけでなく、刑が確定するまでにも勾留などがあります。
仮に冤罪と感じていたり、できるだけ罪を軽くしたい場合には、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
このページは【 【パパ活 犯罪】逮捕されないために!犯罪とされる行為や注意点を確認 】…でした。